2009年11月26日

コペンハーゲン会議の行方

国連気候変動会議を目前に控えて、Natureの10月22日号では、News と Opinion では、各国の折衝のカギとなる問題を論じています。

最新の展開はあまり明るいものではなく、富裕国と貧困国の考え方の隔たりは相変わらず大きいようです( News p.1034 : Time running out for climate for climate talks)。


Opinion では、気候変動に関する政府間パネル議長を務める R Pachauri 氏が、折衝に対するインドの姿勢について述べています( p.1054 : India pushes for common responsibility / Technological partnerships)。

Pachauri 氏(潮力電力などで独自にクリーンエネルギーを研究開発し、ノーベル賞受賞者および週間科学誌"nature"で賞を受賞した工学博士)によれば、インドは前向きな取り組みを目指しており、強制的な排出量制限は受け入れないとしても、国内で努力することで功績を挙げたいと考えているようです。

中国社会科学院の J Pan 氏は、世界全体の二酸化炭素排出量を 2050 年までに 50 % 削減し、先進国では 80 % 削減するという G8 首脳宣言が打ち出した目標を検討し( p.1055 : China expects leadership from rich nations )、開発途上国との公平性を期するなら、より富裕な国は削減量をもっと増やすべきだろうと論じています。

京都会議の折衝を仕切った外交官である R Estrada-Oyuela 氏は、コペンハーゲン会議の成功は、折衝のリーダー役の技量にかかっていると考えています(p.1056 : Copenhagen needs a strong lead negotiator / A whole solutionClever tacticsNo regrets)。


News Feature では、世界の最貧国の中では先頭を切って適応活動を行っているブータンの国連基金による洪水防止計画について、 A Nayar がまとめています( p.1042 : When the Ice melts )。

J Tollefson は、熱帯の国々が森林中に含まれる炭素量を見積もるのに使える簡単な方法について、ペルーから報告しています( p.1048 : Counting carbon in the Amazon )。


Books & Arts では、 S Khanna が気候に関する文化的見地からの論争を論評し、 R Gifford は「気候変動」という考えを受け入れてもらうための心理的考察について、また D Reay は地球温暖化に関する本の進化について論じています( pp.1058 〜 1061 : Conveying the campaign messageSpanning diversityQ&A : The science of persuasion, Climate books with cloutQ&A : Architect of a sustainable future)。


Editorial ( p.1027 : Climate of compromise )やオンライン特集も参照されたく、また go.nature.com/hzQMD での討論にもご参加していただきたい、といいます。


尚、このブログでも討論は可能です。


posted by 0≠素子 at 19:51| Climate Change | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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